今まで出来なかった事が新しいシステムの導入で出来るようになり結果、お菓子の鮮度があがりました。
美味しさも(しっとり感やふんわりした食感やサクサクした歯触りなど)メリハリが出て、風味がしっかり感じられる・・・。
そんな印象を受けています。
焼きあがったケーク・オランジュに熱いうちに自家製のオレンジリキュールを振り掛けます。そして熱がとれるまで60分~80分近く置いておくのが今までのやり方でした。
現在はリキュールを振り掛けた後、熱いまま3度位まで冷却します。こうする事で揮発するアルコールと一緒に香りや水分も失われていましたが、短時間で焼き立てを冷却する事で素材の香り、風味、しっとり感がアップしました。
左端:焼き立てを熱々のまま冷却する機械。中央:「ケーク・オランジュ」を切り分けているところ。右端:焼き立ての「チョコっと栗のケーキ」を冷却するところ。
以前は焼きあがったケーク・オランジュを出した後は暫くの間、厨房内は焼き上がりのケークとリキュールでオレンジの香りが充満して揮発したアルコールで少し気持ち良くなっていました。(店主だけかもしれませんが・・・)
今はそれが無いので少し寂しい気もしますが、その分本来の香りや風味がケークの中に閉じ込められていると考えるとうれしくなります。こちらの「ケーク・オランジュ」や「チョコっと栗のケーキ」は既にお店に並んでいますので、是非皆さんに味わって頂きたいです。
店主 笹田幸作